Report

— 過去に発表した作品の取材レポート。撮影時の舞台裏を、約2週間間隔でほのぼの更新。

REPORT - 38
13 Sep 2018更新

雑誌「自治体ソリューション」・2017年9月号「吾妻山」

 

 いやぁ、ようやく暑さが和らいできましたね。と思っていたらまだまだバッチリ日焼けもしてしまうし、まだまだ気温30度越えの日もあるようです。しかし31度、だいぶ楽です。というのが普通になっているというのが何かおかしい。9月も半ばだというのに。。。
 今年は暑い日が恐ろしく続きましたが、思っていたより自分に暑さ耐性があるような気がして、それがなんだか嬉しい誤算。今までは本当に暑さに弱く夏はヘロヘロだったのですが、なぜか頑張れた気がします。疲れたら事あるごとにドンキの「ブラックアウト・ザ・スーパー」を飲んでいたからかもしれません。いや、これは寿命を縮める代わりに力を出しているのではないか。。。。?ヨモツヘグリアームズのような?
 でも、相も変わらずアキレス腱は痛いままで一向に治る気配がございません。。。というかイテーイテー言いながらスパイク履いて練習してしまっているので、治す気がないと言われればそれまでですが。。。テーピングやらドーピングやらはしっかりやっているんですが、やはり休む以外ないのかなぁ、と困っております。それでも先日400mを52秒05で走れたので、まあまあ動けるのかと。治したらもっと速いんだから早く治せばいいのに、まったくただの中毒者ですね、これは。
 ところでどうでもいい話ですが、ようやく1/144旧キットのターンXが完成しました。思い起こせばいつ買ったのかな。。。。と振り返ってみるとなんと去年の8月に購入しており、積んで放置からやっとこさ、です。さすがに撮影に出かけちゃったりしますから集中してみっちり出来るわけではないにしても、、、時間かかりすぎ。もうちょっとペースを上げたいですが、山の撮影にデスクワーク、陸上トレにウエイトトレなど、忙しい?日々を送っているとついつい放置癖がついてしまいます。すぐに控えているのがRGのズゴックで、ササッと2時間くらいで素組みは終わったのですが、またここからが長くかかってしまうのかな。。。もうちょっと頑張りたいと思います。でもって先日ちょろっと秋葉原のヨドバシに行ったら、気がついたらHGのF91とハイゴッグを購入していた。。。う〜ん、年内を目標に頑張ろう!ってそんなにペース上がるのかな。ちなみにターンXの完成画像はパスのかかった有料シークレットページにて公開中(嘘、恥ずかしいので見せません)。
 さて、今回の写真ですが、2017年4月から今年の3月まで1年間連載致しました「月刊自治体ソリューション」というお堅い雑誌の9月号で載せたものです。私の好きな山のひとつでもあります、吾妻山でのひとコマですね。吾妻山は登り甲斐のある山、という感じはないですがとにかく歩いていて気持ちのよい山で、冬の樹氷が特に好きですが無雪期も素晴らしいです。懐に入ってから山容は狙いにくい山ですがいつまでも思い出に残るような、歩いていて気持ちのよい、そんな山です。
 撮影は2012年9月22日、とある雑誌の表紙&巻頭連載を兼ねた撮影山行でした。このときの同行モデルさんとはこの時が初めてで、初めてだってのに勝手に1年間の表紙モデルを頼んだという、まあある意味無謀な挑戦でもございました。しかし私の目に狂いはないはず?というか、たまたまこの年の夏に双六小屋で知り合って、何かの際にお願いできたら、と素材はよかったので頼んでいたのでした。角度を変えてみるとただのナンパではないか、、、という人もいるかもしれませんが、人聞きの悪い!!私は仕事人間ですよ!
 ということで22日、朝東京を出発致しまして、1泊の予定で福島へと向かいました。天気予報は雨のち晴れ。翌23日はぼちぼちの予報。天気図的に移動性の高気圧が寄ってきて急激に晴れるっぽいので、湿原系の場所ではおもしろそうなシチュエーション、イメージしている写真が撮れるのではとワクワクです。しかしながら初めて一緒に行く同行モデルさんには何の焦りもないプロっぽいところを見せなくてはいけませんので(いけないということはないだろうけど)、ワクワクが伝わらないよう冷静を保ちます。実際はワクワクって言っても、撮れないかもという不安もあってかおそらくかなりイライラというか情緒不安定になっているので、所謂それただの危ない人だろ、と思われないようにの注意です。
 福島駅からタクシーに乗り、不動沢登山口へ。メインを弥兵衛平に考えているので、米沢からリフトで入っちゃって労力少なくその辺でちゃっちゃと仕事を片付けることもできたのですが、この同行モデルさんには連載の中で成長してもらって冬の穂高に登ってもらわなくてはならないので、どれだけ歩けるかを確かめたいところもありました。勝手に決めて、勝手に冬の穂高に登ってもらうとか、人によっては本当に迷惑でしかない。という訳で不動沢から初日の宿泊地である弥兵衛平までコースタイムで6時間半ほどを歩いてもらうことに。歩きはじめは午前10時頃ですので、次第に晴れて夕方の弥兵衛平撮影を考えると、ある程度は急いであるいてもらう必要があります。ということでいくらかペースを上げてのスタートです。
 とりあえずは30分巻くくらいのペースで家形山へ。稜線に上がると五色沼がいい感じで見えており、ちょうどガスも少しずつ取れてきて雰囲気がありました。同行の方は結構息づかいが荒く、結構汗もかいており、疲れている模様。まあでもこのくらいのペースで歩けるなら、下地の体力はありそうです。ちなみに歩きはじめなので私も実は疲れていました。ばれないように落ち着きを見せていただけです(汗。何だかんだでここまで登るとあとは緩い稜線をグダグダ歩くだけですので楽っちゃ楽ですが、一向に良くならなそうな天気に焦り始める私。ちょこちょこと展望のあるところで一応抑えを撮っておこう、うーだのあーだの、同行の方にどう思われたことやら。プロならしっかりと「ドン」と構えてほしいものです。
 やや天候が良くなりつつありそう?な感じで東大巓を通過、とりあえず弥兵衛平の明月荘避難小屋に午後3時45分に到着。ここから晴れてもまだ余裕がある、焦るな、もはや独り言のような感じで話していますが同行の方からしたら、知らんがな・しっかりしろよ、と思った事でしょう。秋の水場は枯れている場合があるので持参、たしか私が二人分4L背負っていたはずですが、私そんなにできる子だったけか?このあたり記憶が曖昧ですがたぶん背負っていたはず。しばし小屋で待機して、天候の回復を待ちます。日没まであと1時間ほどしかないので、、、、大丈夫かな。というか晴れるんじゃなかったのかい。
 ともかくどうあれ小屋から出ないことには始まりません。ゆっくり様子見している間にパーッと晴れてきてしまうこともあるので、とにかく弥兵衛平湿原に向かいます。と、小屋を出た瞬間にパーッと。おお、急げ急げ。急にあたふたし出すカメラマン。大丈夫か?だいたいのイメージは絵コンテ書いて決めてあるので、とにかく撮りに行きます。いい感じで雲が取れて、ドカーンという晴れとは言いませんが、湿原のイメージにはぴったりのしっとりした晴れです。ダイナミックな天候というより、記憶の中の夕方という感じ。イメージにもぴったり。とにかく急いで見開きの写真を押さえ、表紙の写真を撮っていきます。表紙の写真は「WORKS」のページにもありますね、2013年9月のやつです。ちょうど横から優しい光が射して、人を照らし、湿原を照らし、ゆっくりと雲が流れて行くような、、、まるで絵画のようなシチュエーションでした。
 ちなみにこのときの表紙の、背景が白黒でモデルさんだけカラー、というシリーズは私のアイデアで、レタッチも私によるものです。ただ背景が白黒と思いきや実は意外に手が込んでいて、毎月結構時間かけてやってました。とにかく、ただベタな風景に立たせる表紙というのではなく、一枚の作品のような、一枚の絵画のような、ちゃんとした広告のような、完成度の高い表紙を目指して色々と考えましたが、結構評判はよかったようですがそのほとんどは、「あのモデルは誰なんだ!!教えてくれ!」みたいな評価でして。。。まあでもそのモデルを見つけて来たのも私なので、、、。何かこう、評価を聞きたい方向がそっちか〜みたいな感じではございました(涙)。実は装備をお借りするメーカーさんも毎月変えていて、ちゃんと広告にもなっているんですよ。まあ誰も褒めてくれないので、自分で褒めてみました。
 表紙を押さえたのはいいものの、中の連載のほうのトビラ絵がまだ撮れていないので日没までに素材を探さなくてはなりません。湿原の木道に立つ表紙、湿原の広い風景の見開き、、、となるとトビラはちょっと雰囲気を変えないとページがつまらなくなってしまいます。今現在晴れてきているので翌日の天気に期待してもいいのですが、万万が一天気が悪かったらと思うと撮っておきたいところ。でも難しいなぁ。。と悩んでいる間に結構暗くなってきてしまいました。なんとなく向こうに見えているモクモク雲が、秋らしくはないけど雰囲気はあるかなぁ、と。しかしそれだけじゃつまらないので湿原の湖面をうまく利用できないかと移動、おお、いい感じで水鏡になっております。しかも日没後の太陽が雲を赤く染め始めていて。。。今まで人は順光で撮ったから、ここはシルエットならイメージを変えられそう、と赤い雲と水鏡とそこにモデルさんのシルエットを入れ込みました。いい感じ。
 いい感じなんですが、雲を見ているとどんどん赤くなっていくので、もうモデル撮影はこれくらいで切り上げて、ふ、風景を撮らせろ!!ど、どけぇ!!と黙々と赤い雲と水鏡を熱心に撮る写真家。モデル撮影はカメラマンのお仕事、風景は写真家のお仕事、私は本来写真家のほうでして、、、気持ちが入ると止められません。ということでそこで撮ったのが今回の写真。モデルさん入りはシャッターたった2カットで終わらせましたが、風景のほうが何枚も撮っておりました。まさに外道!!

嘘だと言ってよ、バーニィ

 ということでひと段落した取材でしたが、まだ翌日も何かあれば撮ってページに華を添えたいところ。翌23日は弥兵衛平からとりあえず西吾妻山頂を踏んで帰ります。中大巓付近もいい感じなので、もしいい写真が撮れたらそれはそれでOK。22日は移動性高気圧が乗っかってきたおかげでパーッと晴れたので、午前中くらいはぼちぼちなんではと思って朝早く起きたのですが。。。雨?というか大雨?なぜ?高気圧はどこへ。嘘だと言ってよ。
 時間には余裕があるのでぼちぼち雨が弱くなりそうなときを待ってから帰ろうかとだいぶ待機しましたが、雨脚は強くなるばかり。とりあえずせっかく来たのだから、せめて同行モデルさんには百名山のひとつを登頂していってもらおうと西吾妻山山頂まで行きましたが、途中の登山道が沢登りになってるほどの大雨。もはや何の為に登っているのかわからん。すみません、、、私、別に登頂しなくてもいいんですけど、、、そんな声が聞こえてきそうな大雨でした。


 下山は出来れば歩いて下りたかったですが、リフトでサクッと下山することにしました。
 しかしながら3本乗り継ぐ下りリフト、ムチャクチャゆっくりなわけです。
 雨風なわけです。
 座っている間は動けないわけです。
 寒いのなんの。
 この取材で一番きついところでした。これなら歩けばよかった、と思うほど。

 というかリフトの下りっていっつもこういう目にあっている気がする。

TOP

Past Articles

※過去の記事は4回まで掲載。それ以上は順次削除します。

TOP