Report

— 過去に発表した作品の取材レポート。撮影時の舞台裏を、約2週間間隔でほのぼの更新。

REPORT - 54
03 Sep 2019更新

2015年発行ブルーガイド山旅ルートガイド「北アルプス南部」掲載写真「焼岳」


 今回はまずお詫びから書かせていただきます。9月1日に予定しておりました双六小屋でのイベントですが、天候の関係から中止とさせていただきました。急にイベントを決め、また土日でもない微妙な日程にもかかわらずご予約していただいた方には、今回はこういう結果になってしまい心よりお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした。
 当初は台風くらい顕著な悪天でない限り実施する予定で、私の気持ちももうクシャトリヤに搭乗しカタパルトに足を掛けてまでいたマリーダ・クルスのような感じだったのですが、前線の影響で雨量が多い日が多かったようで、、、小屋からの助言で今回は見送ることとなってしまいました。実際当日はさほどひどい天気ではなかったのですが、直前にやっていたリピート山中さんのイベントも3日間のうち初日のわさび平小屋だけになってしまっていたようです。場所も場所ですし、無理に登ってこられる方もいたりすると万が一大雨になってしまった場合、大事にもなりかねませんから中止とさせていただきました。ただの雨くらいだったらよかったんですけどね、、、今回の前線は九州ではかなりの被害が出ておりますし、ピンポイントで雨量が多くなると登山道もかなり厳しくなりますので、致し方ないのかと思います。また30日には穂高の奥又白谷、パノラマコースでも増水による事故が起きております。ともかくいずれまたできればと思いますので、何卒よろしくお願いいたします。わさび平小屋でやるのが一番問題ないのかな。。。とも思った次第です。登山慣れしていない人も来られるし、紅葉の時期すごい綺麗ですし、雨でもここまでなら全く問題ないし。ともかく改めまして、ご予約されていた方には大変ご迷惑おかけ致しました。今後必ず形に致しますから、何卒よろしくお願いいたします。
 話は変わってお詫びのあとに小言というのも何なんですが、ここ最近で拙の写真が掲載されたもののとある媒体で画像がカタカタのものがありました。出版社にはちゃんと本データを渡しているにも関わらず小さいデータで印刷してしまったということですが、こういうのはなかなか困ります。こちらは「写真=西田省三」とか名前が載ってしまうので、見た方の中には「こいつダメじゃん」とか言って私のせいに思う方もいらっしゃったりします。う〜ん、非常に困ります。ちなみに今期2度目、それぞれ違う出版社。色々と仕事も忙しいからとも思いますが、こちらは名前を載せられて、なぜか画質の悪い写真を載せられて、それの対応ももちろんなく、それを見たお客さんからの評価は下がる、となかなか厳しい被害を被ります。やはり人のミスですからなんだかんだで結構あることなんですが、だったら一言出す前に言ってくれよとも思うのですが。。。以前はいちいち編集に伝えていたのですが、そのうち「この人うるさい人」としか取られなくなるケースが多く、今はもう色々諦めました。作り手側なのに「読む人誰もそんな細かいこと気にしてない」と言ってしまう人もいるので、何とも嘆かわしい限りです。でも、質を下げて仕事がなおざりになっているって、最近はどこの業種でも増えてきているとも思います。適当に作ってモノが売れる時代ではなくなったのでなかなか難しいとは思いますが、少しでもちゃんとやってもらえたら、と。
 さて、今回の写真ですが、夏の焼岳山頂からの写真です。撮影は2014年9月6日。焼岳は冬でレポートを書いたことがあったかな。この2014年の夏というのは本当にどうしようもないくらい天候の悪かった夏でして、苦しめられた分よく記憶にも残っています。といいながら記憶には残ってるけど、天候悪すぎて山に行ってない夏。梅雨が明けて南アルプス聖光といい感じの天候に恵まれて、よしスタートダッシュばっちり、と思ったらそこからひと月まるごと壊滅。山は粘ってこそ、なんていうのは昭和の思考と言わんばかりの悪天続きでありまして、私は家で天気図を見てう〜う〜言いながらひきこもっておりました。ここまで悪い天気が続くと、悪くてもいいから山にいた方が精神衛生上いいと思われるが、経費を考えるとそういうわけにもいかないわけでありまして。おかげで9月に入って持ち直して(ってもう遅いけど)、9月は20日ほど山におりました。
 9月に入って、とはいうものの9月きっかりによくなるわけもなく、それでも天候が変わりつつありましたので9月1日から穂高の方へと向かっておりました。しかしながら実際はあまりよくない。雲の上がりも早いし、本当は涸沢奥穂北穂槍ヶ岳と歩くつもりでしたが、北穂だけパッと撮って終わり。縦走している間もちそうな天候でもなく、一座だけ撮ってガックリ下って帰りました。だいたい8月丸ごと天候不良、そもそも晴れるなんてことすら現地にいて感じられません。もちろん予報だって悪い。ということで早々と下山し、9月5日には帰宅致しました。
 ところが、である。午後に予報を見ると、翌6日は「晴れるかも」と言うではないか。はぁ?そんなこと言ってたっけ?ってそりゃあこんな悪い天候続きだと予想する方も慎重になっているんでしょう、直前に予報を変えてきた感じです。とは言っても晴れるのは一日、とりあえず日帰りで撮れる焼岳は済みそうだけど、さっきまでいた上高地にまた戻るの?今帰ってきたところなんだが。。。
 翌年出すガイドブックのためにできる限り新しい写真を揃える、という締め切りプレッシャーが成せる技でしょうか、気づいたら夜行バスの手配をしておりました。いま上高地から帰ってきたばかりなのに、また夜から上高地向かう。何も考えてはいけません。命令された機械のように動くしかないのです、って一般業務ならいいけど、実際は晴れるかわからない、そして晴れないと無意味という不明確な勝負が相手だと、なかなか気持ちの整理が難しいものがあります。でも日帰りなら、軽いザックだけで行かれるから楽か。ってそういう問題でもないような。
 ということで帰ってきましたよ、上高地に。さっきまでいたような気分。。。って、さっきまでいたんだよ。何だかわからないものに運ばれて朝6時くらいにバスターミナル着、帝国ホテルで下車して直接登山口に向かってもいいのですが、まだ日もそんな当たってないのでここはひとつ慎重にじっくりと攻めいていきます。というか何よりも、本当に、とりあえず晴れてるというのが嬉しい。一体何日ぶりの青空だろうか、涙が出ちゃう。しかしながらやや空気感は悪い感じも見受けられますので、油断は禁物であります。わざわざ体力と精神を削ってトンボ返りしてきたわけですから、ここですぐに雲に巻かれるなんかしたら発狂ものです。慎重に、自重していきます、って君の態度は天候とはまったく関係ないのだが。
 梓川沿いをぼちぼちと歩いて焼岳登山口へ。朝7時に出発、コースタイムだと4時間ですので11時に山頂ということになりますが、それでは遅い。なるはやで登っていきます。登山道では人とすれ違うことはほぼなく、喧騒の上高地(ってほど騒がしくもないけど)からちょっと上がるだけで静かな山歩きが楽しめたのはよかったです。ぼちぼちいるかな〜と思いましたが、結果少なく、やはり登山は静かな方が独り占め感があっていいものです。ひと登りで樹林帯から出て焼岳が眼前に迫ります。見下ろす感じの上高地は何度見てもなぜかいいものです。なぜでしょう。「見ろ!人がゴミのようだ!」って気分になるんでしょうか。
 焼岳小屋の前を通過しましたのが朝8時、って何があったのかコースタイムの約1/3で進んでおります。焼岳小屋は泊まったことがありませんが、こういうところでゆっくりするのって最高の贅沢だと思います。おそらく人も少なくて、夜は静かでしょうし。いずれ泊まってみたいと思う場所のひとつでございます。と言いつつ瞬殺で素通りするのもどうなんでしょうか。いえ、いつ雲が湧くかもわからない状況ですので、先を急いでおります故、お許しください。
 ここからは焼岳を正面に見ながら、一気に登ってまいります。目の前にはドスンと居座る焼岳、振り返れば笠ヶ岳や穂高連峰、と標高の割にはダイナミックな展望が広がっております。天気も持ちこたえており、雲が湧く感じもない。稜線に吹く風も爽やか(9月に入っちゃったから)。いやぁ、何とかなりそうでなにより。元気を振りしぼってきた甲斐がありましたよ(8月働いてないんだからこのくらいしろよ、と言われそうですが)。稜線に出たらもうあとひと登り。山頂に着いたのは午前8時50分ですから、登山口から1時間50分で上がってきました。間に合った、よかったよかった。
 この年の前年の冬に2回登ってたんだっけかな。山頂の穂高展望がわかりやすい絶景ですが、逆側の正賀池の噴火口がダイナミックな景色で好きです。いかにも火山といった風貌で、やはりこれぞ焼岳と思います。ということで今回の写真でございます。これと言って時間帯から何から狙って撮った写真ではございません、いかにもガイドブック的写真ですみませんです。でも今回の仕事はこの写真を撮りに来たわけです。綺麗な朝焼けとか夕焼けもいいですが、どんな場所か、どんな景色か、というのをしっかり見せることも大事なのでございます、たぶん。
 普通ガイドブックだとよくあるのは、このサブメインの位置にくる写真ってやはり焼岳山頂からの展望、槍と穂高連峰の絵だと思います。ですがここでは焼岳の山頂山容風景、正賀池の方を使わせていただきました。単純にありきたりがつまらないのと、「焼岳らしさ」といったら穂高展望よりもこっちだろうな、というところからです。展望もいいけど、焼岳がどんな山かをもっと知ってもらいたい。加えてもっと単純に、私がこの景色が好きだから、でしょうか。わかりやすく言うと、朝露がついて光輝く蜘蛛の巣をメーテルが子供の頃すきだったから、惑星大アンドロメダがそうなった、ようなものです。
 いやさすがにまだ9月に入ったばかりでしたから、そこまで涼しくはなってないですよ。標高も高くないですし、やや暑い。だけど空はそこそこ澄んでいて気持ちが良かったです。というか本当に久しぶりに青空が広がったもので、それだけで嬉しかったような(午後は知らんが)。山頂では9時半ごろまで写真を撮って、1時間で中の湯旅館まで下りました。下っていく先に見える乗鞍岳と、振り返る焼岳。どちらもいい景色です。パッと登れてしまう山ですが、滞在時間では語れない良さ、広さがあります。異世界が気軽に楽しめる山って、大好きです。
 中の湯旅館ではひと汗流していきたいところですが、慌ただしく出てきたためか時間に追われるのが染み付いてしまったのか、バスに間に合え〜とばかりに一気に釜トンネル入り口の中の湯バス停へと向かいました。バスは11時15分通過なので、中の湯旅館の時点で10時40分、35分しかないからそれなりに急ぎ足です。しかしこの、毎度毎度バスに間に合うか間に合わないかの行動を何とかしたいものです。山頂であと5分早く切り上げてれば余裕があるのに、何で最後はいつもダッシュになるんだろうか?走りたいのか?真面目に全力のときもあったりするから、本当にやめたいのですが、、、、。

さて、日本記録出ますでしょうか

 しかし、今年はお盆過ぎあたりからずっと天候悪いですね。。。何日か晴れた日もありましたが、湿気のおかげで雲が湧くのも早く、、、、商売上がったりです。と言いたいところですが、おかげさまでトラック練習に行けたり、ガンプラが進んだりと、まあ何とか明るくやっております。いや、それは仕事になってない。しかし200m1秒落ちていたスピードもやや戻ってきて、ぼちぼちです。でも春は23秒0で走れていたので、まだもう少しかかるかなぁ。今月は前橋にてマスターズ陸上の全日本大会に200mで出るので、なんとか22秒台まで持っていきたいところ。そもそも800mが専門にも関わらず200mにエントリー致しましたのは、春の23秒0(練習ですが)で走れたから22秒台を夢見たからであって、でもそこから2ヶ月ほど山に行ってしまうと、、、もうどうにもならない(笑)。何とかスピードを戻したいけど、加えて夏の暑さ疲れ、なかなか難しいです。やはりこれからは春に記録を出すしかないですかね。でも400mは51秒台なら楽に出せそうなくらい戻っていますので、こちらの方で50秒台を出す、というのが残された今シーズンではモチベーションが上がってしまっております。スケジュール的に今年はあまり試合に出られないので、800mに関しては残念ながら2分00秒止まりかなぁ。

 全日本大会では最終種目、4×400mリレーにも出場予定。
 こちらでは日本記録が出そうな感じになっております。
 ただし私が4人のメンバーに選ばれるのかどうか。
 一応私が一番速いのですが、、、あまりにも他のみなさんと一緒に練習しないもので、、、

 いないものと思われているかもしれない。

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