Report

— 過去に発表した作品の取材レポート。撮影時の舞台裏を、約2週間間隔でほのぼの更新。

REPORT - 65
24 Apr 2020更新

雑誌 グリーンパワー・2018年4月号掲載写真「常念岳」


 長らく間を空けてしまい大変申し訳ございません。このコロナ禍の最中、あんまりに更新しないものですから何人かの方から生存確認メールを頂いてしまい、ご迷惑をお掛けしてしまいました。体調が悪いとかそういうのではなくて、ちょうど暇な時を狙って以前から予定していたサーバーの引越の影響で間が空いてしまっていたのです。何せ15年前にサイトを開設して以来サーバーを変えていなかったのですが、ずっと使っていた割には借りていたところが高いし使いにくいしと不満ばかりでございまして、でも面倒だからついついそのままになってしまっておりました。このコロナのおかげなのかどうなのかようやく穴を見つけ、よし!とばかりに重い腰を上げたものの、またドメイン移管するにも非常に面倒なところで、、、、色々と手間取ってしまいました。実はまだ完全に移管はできていないので、最悪そのときはそのときで。まあでもなんとか復活、かと言って以前と何ら変わっておりませんが、これからもよろしくお願い申し上げます。ああ、でも今更ながらようやくSSL対応致しました。したところで何が変わるわけでもないのですが。
 しかしながら体調面でも続く新型コロナの影響が全くないわけでもなく、山であってもやはり今は撮影には行かない方がいいですし、陸上競技場も使えなくなっちゃったし、ウエイトトレーニングできないしで元気はなくなりますわな。何だか胸筋が小さくなったような。。。なんとか近場のロードで距離を測ってラントレーニングは続けておりますが、なかなか気分は乗りません。髪も伸びまくりでボサボサ、なんだか毎日眠い。ソースコードばかり見てるし。そうなると人間というものは表情もどことなく暗くなってしまうようで、あまりの人相の悪さ具合に思わず自画像を書いてしまいました(※イメージ1参照)。一体いつまで続くのやら、ですよ。しかしおそらくこれはまだ序盤だと思いますから、これから来るであろうインパクト、もちろん体へのインパクトと経済のインパクトに備えて覚悟は決めておかなくてはいけないと思います。自分もどこまで踏ん張れるか。。。世界がこうなっちゃうと山岳写真家なんて不要不急の職業筆頭でしょうから。まあ、最後は「もうどうにでもな〜れ」精神しかないですけど。夏はセミでも食べるか。意外にその頃には取り合いになっているかもしれない。
 さて、今回の写真ですが、2018年に掲載致しました「常念岳」の写真です。今年は桜が咲くのがやたら早かったですけど、4月に入って結構寒い日が多くてずいぶん長持ちした印象を持ちましたね。こちら常念岳の撮影は2017年4月20日、本当はちょうど時期を合わせて4月20日にはレポートをアップしようと思っていたのですが、すみませんです。季節はもう桜って感じじゃない地域にお住まいの方もいらっしゃるかもしれませんが、どうぞご愛嬌くださいませ。
 前日の19日が軽い冬型だったかでちょうど山上では雪でも降ったはず、小さいながら高気圧が乗る20日に照準を合わせていざ豊科へ。狙いは道祖神の桜、一発でございます。時間が余ったら拾ヶ堰あたりをまわって帰ろうかな、と。基本私は何と言うかよくある写真愛好家のように朝から晩まで、とにかく巡って、という撮り方はせず、狙いすまして打つ、これが多いです。4〜8倍スコープ装備のスナイパーライフルで遠くからじっくりと狙う、、、感じです。エーペックスレジェンズでは誰も拾わないというアレです。写真家から言わせれば、時間もお金も勿体無い。1点勝負かいな、というところでしょうか。そう言いながら結局一日中撮っていることも多いのですが、わかりやすく言えば思い入れは一点勝負、というところでしょうか。
 私はなによりも自分は何が撮りたいのか、どう撮りたいのか、を考えてから撮るのが好きでございます。たまたま良いシャッターチャンスがあったとして、おお!ナイスシャッターチャンス!というのはそのチャンスが先にあって受動的とも言えるかと思います。自分の予期していなかった場面を拾うのは結果論的で、自分のコンセプトやら思慮とはちょっと違うと思っています。もちろん事前に頭に描いていた絵に付け加えてたまたまのより良い場面というのは自然相手だといくらでもありますが、まあ基本自分の絵のトッピングくらいかと思っており、一番大事なのは絵に自分の意思がどれくらい入っているか、と考えております。ですから何でも撮りまくろうというのは好きではなくて、シャッター回数も非常に少なかったり致します。簡単に言うとプロ失格!
 いや(汗、でも撮りまくっても意味ないものは意味ない。とくに時代はデジタルになって誰でも撮りまくれる時代に、とりあえず撮ってみたような写真だったら誰でも持っているというものです。であるからこそ、その撮った絵の裏付け、理由がないと、作品を作品たらしめる意味がないと思うわけであります。と言いつつ、誰かに車を運転させて撮りに行くと、せっかくだからあっちもこっちも連れて行ってもらうというなんたる浮気者。いや別に、こだわりがあるからって何でもかんでも意地でもずっと守り通す、となっちゃうのもただの愚者でございますよ?
 前日の夜着で豊科まで行き、ドローン大縦走チーム御用達でもある駅前チェーンのビジネスホテルに泊まる。いつも通り朝食券を出されますが、戦士に朝食の時間はない(ク、クロワッサン食べたかったぁ。。)。だが断る!とかっこよく朝食券を突き返し、とにかく寝るだけです。翌日の日の出はだいたい5時頃、ここから道祖神の桜までは歩いて約5kmくらいですから、3時半起きくらいで大丈夫でしょうか。夜はまだ空にお星様で出ていなかったのでちょっと怖いところもありますが、まあ晴れるでしょう。
 ということで20日、3時半頃起床して10分で着替えて4時前には歩き出しました。外はまっくらですが星がよく見えて、加えて結構気温も低かったのでまだ撮ってないけどバッチリっぽいです。桜だけにとにかく混んでないといいなぁ〜とテクテク歩いて行きましたが、微妙な登り基調の道で思ったより距離が縮まらない。だんだんと早歩きになり、ちょっと不安になっては小走りになったりと、寒いのに結局背中に汗をかく始末。これでは現場で撮るときに体が冷えてしまうではないか。簡単に言うとプロ失格!
 4時40分くらいには現地に着きました。小ぶりの桜だからさほどなのか、おかげさまで3人くらいしか脚を構えておりませんでした。何でかちょうど自分が撮りたいスタンスのところは空いておりましたので、脚を立ててタイミングを待ちます。日の出前も抑えで撮っておきましたが、5時10分くらいに常念岳に日が当たり始め、数分後に赤く染まっていきました。山がダイナミックな風景かつ桜はスタティックな感じ、というのも好きですが、5時半頃にようやく桜にも日が当たり始め、がっつりダイナミック、がやはり一番絵になるというものです。6時くらいにはすっかり青空と雪山と桜というド定番の風景になりましたが、やはり桜と山という題材では一番映えるかと思います。
 今回の写真は6時10分頃の写真、ようやくすっきりとした日の当たり方でありつつ、べったりでもない、定番でありながら朝の爽やかさも乗せられるような時間帯、というところでしょうか。べったりになると青空ももっとくっきりと青くなるのですが、立体感がなくなっていかにもポスター的な商品的なものになってしまいます。桜越しに山を眺めて、常念岳への憧憬の念をこめて、みたいなものを添えたいときにはそういう時間帯は避ける方がよいかと。それから根本の道祖神切ったらどこでも同じ写真じゃねーか、とも言われてしまいそうですが、この木の高さ、桜の枝振り、常念岳との距離感などはやはりその場所特有のものがあります。いや、ちゃんと道祖神入りももちろん撮っておりますけど。
 ずいぶんとのんびり撮っていたと思いましたが、撮影を切り上げたのは7時。2時間くらいしか撮ってなかったのね。。でもまあひとつの桜とひとつの山だけで2時間って、写真撮らない人からしたら長いですな。一体いつまで同じとことでやっとるんじゃい、となりそうな。撮影目的の他の方々でも入れ替わり立ち替わりでずっと2時間というのはいなかったですが、全体的に4〜5人くらいの場所でしたので、ホントのほほんとしていてよかったです。有名な一本桜とかだと、本当にどうしようもないくらい人が多いので、普段人の少ない山で撮影している私としては、そういうのは非常に苦手なのであります。もちろん仕事上仕方なく行くこともありますが、そもそも現場の雰囲気があんまりよくないですよね。。。それなら無名でいいから人知れずお花見撮影をしたいというものです。でも、有名なところの桜って、やっぱり絵になるんだよなぁ。。。
 さて、お次は拾ヶ堰に行きたいと思います。お日様もしっかりと昇ってもう真昼間、という感じですので、撮影的には早めですがクールダウン状態。朝7時にクールダウンって。でも一応4時くらいから動いているからお許しください。とは言え行くなら早めに移った方が撮れるものも残っているというもの、歩いて行くと6.5kmくらいあるから1時間かけるのも勿体無いのでタクシーをお願いしました。ので7時20分くらいには拾ヶ堰に到着、まあ雰囲気はもうべったり感満載ですが、おまけということで。さすがに7時で労働時間終了、退社というのは気が引けます。でもこの用水路と桜並木と心地よい春の日差し、もう風景がのどかでのどかで、朝早かったこともあってもうお昼寝気分でございました。
 とりあえず撮影、という形ではありますが、ここでは柳の新緑と桜の組み合わせが楽しめます。ただ、桜は常念岳に向かって用水路沿いにタテに並んでおりますので、道祖神に比べると距離が遠く感じられます。絵の中でも奥行きが出るように見えるので、「ドスン」感が出しにくいかと。柳と桜のところだけ望遠で切り取ってインパクトを出すことはできるのですが、それでも山とは高さの違いが出すぎてしまいます。風景写真ならまあこれでよいのかと思いますが、「下からとっても山岳写真」を求めている私としてはやや力強さに欠けるかところがあります。でもこの場所の雰囲気は好きですよ。お団子でも食べながら、ゆっくりと休みたいです。と言いながら、現場では食べている時間が勿体無いので、撮りながら、歩きながら、コンビニの納豆巻きを食べておりました。あと、ここからは燕岳が見えるのもいいですね。桜と燕岳という組み合わせなら「下からとっても山岳写真」的な絵を撮ることができます。
 翌日に向けて天候は下り坂というのもあって、もう空もそんなにすっきりとはいかず、どことなく雲も多めになってまいりました。朝8時、早めではありますが切り上げ時でしょうかね。いや、ただ単にもう働きたくないだけかもしれん。豊科駅への道すがらにもうひとつ、本村の大シダレ桜にも立ち寄っていきました。8時半くらい、この時間帯には人はおりませんでした。ここの桜は十分すばらしいのですが、常念岳との間に鉄塔と鉄線がガッツリ入りまくるから人気がないんでしょうかね。たしかに常念岳と組み合わせるには厳しいところがありますが、桜自体の枝っぷりはなかなかのものです。桜だけ撮る分には申し分ないので、もうちょっと人気があってもいいかなと思いました。山が入らないから撮らない、ということはなく、一応美しいものは美しいものとして撮りますよ。だって、美しいものが嫌いな人がいるのかしら?

また来年

 結局今年は新型コロナの影響で桜の撮影は出来ず終いでした。しかしこれはどうしようもないことだと思います。と言いながら撮影前は撮れるか撮れないかでナーバスになることもあるので、それはそれで気持ちが楽だったり。でも一体いつまで続くんでしょうかね。桜も山も来年も撮ることができますから、今は辛抱です。皆様もゆっくり体を休めて、体調を維持してください。暇だぁ〜とか思う方はこれを機にガンプラを始めてみてはいかがでしょうか。今までやったことがないこと、もしくはやりたくないことをやる、ということは非常に脳が活性化されます。私は何を始めましょうかね。。。

 こんなときしかできませんから、いい機会なのではと思いますよ。
 え?お前も暇ならレポートをちゃんと書けって?

 ですから、ドメイン移管とかサーバー移転して
 タグ書き換えたりとか忙しかったんです。
 大変だったんです。
 。。。。。。

 アベンジャーズ見てました!!!!

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