レポート121
12 Feb 2025更新
2017年2月16日 幕山

だいぶ間が空いてしまい大変失礼致しました。年末になんとか間に合わせようとガーっと書いた意味もなくなるほど放置してしまいました。どうしても色々とやる事があってなかなか手をつけられず、今に至ってしまった次第です。気がついたらちらほらと梅が咲き始めてしまい、日もだいぶ長くなってきてしまいました。最近は長い文章を書くというのになかなか手がつけられず、う〜むこれならレポートをやめて、もうちょっと短い文章で終わるようなコーナーにしようかな、と模索もしておりますが、そんな模索を始めてからももう何年か経ってしまったような気がします。気がついたら自分もまたひとつ年をとってしまい、あれまだ27歳だったような気がするんですが、痛い勘違いであります。まだまだ若い!などと思っているのは自分だけで、立派なおじさんであります。う〜ん、やばいべ。
さて今回の写真ですが、梅が咲いたということで湯河原の幕山でございます。暖かさや長閑さのイメージから「伊豆」と言いたくなってしまうのですが、ギリギリ神奈川県であります。でもまあ私の気持ち的には伊豆の仲間っぽい感じなので湯河原には失礼であります。
一番の目的は有名な梅林を撮ることなのでこの日はお気楽低山散歩、何のプレッシャーもなくこれといった下調べもせずに出かけていきました。とは言っても梅が見頃でないと全く意味をなさないので流石に梅の状況だけはおさえておかないとどうにもなりませんから、でもまあそれくらいで、あとはどうにでもなるでしょという感じです。あとは天気でしょうか。これも抑えないとどうにもならないですがそれはどの山も同じ事ですのでいつもの事、ともかく山歩きに関してはどうということが全くないので楽しいものです。
とりあえずタイミングをもう少し待って、梅の綺麗どころを物色、梅の配置となるべく後ろの幕山がよく見えるところを探します。なんとでもなる、どうとでも撮れる、と言えばそうなんですが、やっぱり花にも出来不出来がありますし、梅って肉眼ではきれいに見えるのですが写真では結構花よりも枝っぷりの方が目立ってしまったりもしますから、なるべく良さげなスタンスを見つけるのはそう簡単でもなかったり。結局あーでもないこーでもない、と悩みながら撮影、こんなのパパッとすぐ終わるでしょと思っておりましたがぼちぼち時間を使ってしまいました。
とりあえずは梅林の撮影を終え、幕山へと登っていきます。登る、と言っても瞬殺なのでどうということもないのですが、途中の高台から見下ろす梅林がなかなか綺麗なこと。さっきまで枝っぷりばかりが目立って苦しめてくれた梅が、なぜか遠目で群れると無茶苦茶咲いているように見えるのが不思議です。いや、梅というものはそもそも見上げるものではなく、見下ろすものなのかもしれない。でもあくまでも「山」と絡めたい人間とっては山を入れ込むにはやっぱり見上げなくてはいけないわけでして、なかなか厳しいお題であります。
そんなことを考えていたら、決して急いだわけはないのだが登り始めてから15分くらいで登頂してしまった。山頂の人は思いの外まばらで、思ったより静かだった。周囲に木々もあって展望は決して素晴らしいとは言えないが、南東の方角は開けており、眼下には大きく広がる海とちょこんとかわいらしい真鶴半島の景色が美しかった。伊豆と比べると半島とすら呼んでいいのかわからないほど小さい真鶴半島だが、その小ぶりっぷりがむしろ魅力的ですらある。山もそうだが、大きければ良いというものでもなく、高ければ良いというものでもない、しかしまた大きくても良いし、やはり小さくても良い。結局のところ我々がそれを見て何を思うか、何がそういう思いにさせるのか、その「何」が何なのかを画の中で表現するために、私は撮っているつもりである。これは言葉で表現できないものであるし、言葉で補足したり語り過ぎてしまうとこぼれ落ちていく類のものである。と言いながらも山頂からの真鶴半島が「表現」だとか言うほどうまく撮れないので表現できなかったでござるの巻。ドローンで撮ったら良く撮れたかもね!でもドローンは下品だよ。
山頂を後にしてぐるりと幕山を周るように下っていくことにした。南郷山へと少し足を延ばしても良いかと思ったがさほど標高も変わらないし、これと言って山頂の展望があるわけでもないらしいので割愛することにしたが、後から調べると南郷山からの下り道はもう少し真鶴半島の眺めが良い様で、下調べをしてくるんだったと少し後悔した。でも目的が梅林撮影でもあったので、やはり幕山を周って梅林に戻り、もう一度撮影をするのは宿命でもあったかと思う。撮影が主だとなんだかこう、山登りに関しては損している様なところもあったりするのがちと残念ではありますが、しょうがない。そうしてハコネダケが生茂る道を通って南郷山の分岐へと下りましたがこれといって人とすれ違うわけでもなく、見るわけでもなく、終始静かでした。平日だからこんなものなのかな?
汗流すべ
分岐から林道を歩き、登った方向の反対側から梅林に戻ってまいりました。朝方はこちらまで来なかったので、また違うアングルで少し撮れたのはよかったです。メインの梅林方向を見ると、先ほどまでまだまばらだった人もだいぶ増えたようで賑わいを感じます。結局また少しメインの梅林で撮り直してあーだこーだ悩んで時間を使い、お昼を過ぎて賑わい出した売店に惑わされる事なく幕山を後にしました。
行きと同じ様にただバスに乗って帰ってもつまらないので、せっかくだから湯河原駅までたいした距離でもないので歩いていくことにしました。ご当地の空気感といいますか、こういう所はやはり自分の足で歩いてこそ、見えてくる景色というものがあります。ですがただ帰ってももったいないので、近くに日帰り温泉があるようですから少しのんびりしていくことにしました。梅が満開といってもまだ2月、いくらか歩いたくらいではさほど汗をかくわけでもありませんが、せっかくなので湯に浸かって帰れればどんなにか幸せだろう。手軽で気軽でまた来たくなる、たまにはそんな登山を楽しみたいものであります。そんなわけで帰り道の途中にある日帰り温泉施設へと向かいました。
まあ、そんな流れです。
いつもの。
「木曜定休日」
ありがとうございました。
下調べしてくるんだった。