Report

— 過去に発表した作品の取材レポート。撮影時の舞台裏を、約2週間間隔でほのぼの更新。

REPORT - 51
31 May 2019更新

2016年発行JTBパブリッシング「すぐそばにある!関東の絶景」・掲載写真「日向山」


 長らく外出しておりまして失礼致しました。BS番組の撮影が無事終わり、なんとか命からがら帰ってまいりました。出かける前は結構悪い天気予報が出ていたのでどうなるか不安でしたが、終わってみるとかなりいい形でおさめることができたかと思います。と、ハードルを上げてしまうと皆様期待してしまうかもしれませんので、ほどほどにしておきますね。放送はおそらく6月17日あたり、にっぽん百名山のスペシャル番組でございます。所謂「ドローン大縦走」のスピンオフ、みたいな形になりますので、普通では見られない美しい映像、大感動、大興奮の映像をお届けできるかと思います!と、結局ハードルを上げてしまった。とりあえずお楽しみにお待ち下さいませ。大丈夫だと思います。
 ところで体の調子はこれといって相変わらずで、落ちそうになるときまって鼻が臭くなるのですが、長いロケ中もずっと治ることなくクランクアップを迎えてしまいました。体調悪いながらも気丈に頑張っている姿が放送されてしまうと思いますが、どうかお許しくださいませ。って全然ノリノリじゃねーか、という感じで映っているかもしれませんが、、、、本人ギリギリ。いや、ホントに。途中リバースしそうな日あったし。なんとか体調戻らないかなぁ、と思う日々でございます。帰ってきて走ってみるもハムは攣りそうになるし、フォームはバラバラだし、一応100m11秒台では走れてるけど、、、、これでは週末の陸上大会に間に合わん。風邪気味だし、どう考えても間に合わんので棄権したいところですが、今回は個人参加ではない区対抗の大運動会なので逃げたら監督に怒られそう。いや怒られる。しかも800mは予選決勝と2本走るんですよ?40歳越えたおじさんの出る幕じゃねーよ。。。というか予選通過できるのでしょうか?とりあえずブラックアウトでも飲みまくるしかない。。。買いに行かないと、、、ドンドンドン、ドンキ、ドンキホ〜テ〜♪
 6月はおそらく下旬からまた毎夏のシリーズのために長期撮影に入るかもしれませんが、その前までの半月ほどでちょこちょこと色々と山に出かけようかと思います。山で見かけても、そっとしておいてくださいね。自分で食べ物を探せなくなってしまいますので、決して餌を与えないようお願いいたします。とは言えこの半月でスパイク履いて走りたいし、ウエイトもやりたいし、ゲームもしたいし、ガンプラも進めたいし、、、、と大忙しだ。というかほとんど遊んでばかりじゃないか。そういえば9月にRGのνガンダムが出るとか。それまでにハイゴッグ終わるかな。。。いや、写真を撮れ、写真を!
 さて。今回の写真ですが、南アルプスの前衛の山、日向山でございます。誰もがすぐに手軽に登れる山でありながら、なかなかの展望と景観が楽しめる秀逸なお山。近くには入笠山や甘利山といったデートスポットホイホイみたいな山があるのでやや控えめには見えますが、目を引く白砂の山頂は決してそいつらに負けることのないものを持っております。撮影は2013年5月31日、ちょうど6年前か。
 日帰りでも十分に行かれる山ですが、このときは甲府に前泊致しました。というのもやはりできるだけ午前中早めの順光で撮影がしたかったのと、この先の鞍掛山まで足を運びたかったわけです。日向山は西は甲斐駒ヶ岳、東は八ヶ岳の展望が楽しめるので、やはりとりあえずまずは雲が湧く前に甲斐駒ヶ岳の勇姿を撮影しておきたい、となるわけです。ということで翌日31日は甲府発6時6分の電車に乗って日野春駅へと向かい、タクシーで登山口である矢立石へと向かいました。タクシーはだいたい20分くらいだったかな。とりあえず日野春の駅からはきれいに甲斐駒ヶ岳が見えて、、、、いない!早速雲が湧いてるでやんす〜!ど、どうなるんだろう今日。ま、まあ、日向山には雲はないし、最低でも八ヶ岳が晴れていれば、、、って八ヶ岳も雲が湧いてるでやんす〜!
 ただ登山を楽しむだけで終わってはいけないのが私の職業。この後どうなるか不安ですが、ここまで来てしまっては悩むよりとりあえず登った方がよい。最悪の最悪は、もうひとつの目的であるクモイコザクラをおさえられれば、、、、とだんだん目標が小さくなっているような。矢立石からは直接山頂へと登らずに、林道を歩いて錦滝経由で歩いていきました。甲斐駒黒戸尾根を含め何度もよく歩いているもので、この錦滝を見るのも三度目くらいでしょうか。下を流れる尾白川渓谷も何度か歩いており、初めて来たときは神蛇滝、不動滝と名瀑を継いで、最後に錦滝を見たときのガッカリ感は忘れられません。しかしながら、改めてよく見てみれば滝の周りにはユキワリソウがたくさん咲いており、なかなか捨てたもんじゃない。ガッカリなのは観察眼のなかった私のほうでございます。
 錦滝の登山口から登り始めたのは7時40分頃、稜線まではコースタイムでだいたい1時間。ここの道は距離は短いですがそこそこ急なのでそれなりに体力を使いますが、、、気がついたら8時には開けた稜線直下に出ておりました。どれだけ気合入れたんでしょうか。ここまで出れば焦らず急がずゆっくり行こうと自重しながらだらだら登っていきます。というか砂の道なので足を取られて登りにくい。蟻地獄に落とされる蟻の気持ちがよくわかる。そういえば昔小さい頃、家の軒下にいっぱいいた蟻地獄によく蟻を落として遊んでいたことを思い出しました。最近ではなかなか見かけないかも。家は結構な豪邸だったので、蟻地獄も並ぶようにたくさんいたことを覚えています。あ、家は豪邸と言っても他人の家です。読みは家(イエ)であって、家(ウチ)じゃないです。ただの不法侵入です。話が逸れました。
 てなわけで花崗岩の奇岩が生える日向山に乗り上げましたが、、、、八ヶ岳、甲斐駒ヶ岳ともに未だ雲の中。早速撮りたいところでしたがどうにもならないので、ちゃっちゃと鞍掛山へと行くことに。全体的には青空の割合が多くなってますので、雲はなくなっていく方向にあるかと思います。きっと帰ってくることには晴れているはずです。いや晴れてなきゃ困る。とりあえずそんなに時間に余裕があるわけでもないので、黙々と樹林帯を登っていきました。
 何やかんやで鞍掛山への樹林帯ではガッツリ時間を取られました。時折南側の林が開けて甲斐駒ヶ岳方面が見えるのですが、もう少し、もう少しで雲が取れる。1時間強で駒岩の分岐に着いて、鞍掛山へ。ここは一度急に下って、急に登り返すのですが、ここのコルにクモイコザクラが咲いておりました。とりあえず花の撮影は帰りにすることにして鞍掛山へと登り返し、樹林に囲まれた標柱の立つ鞍掛山に出ます。ここからちょっと南に進むと、、、、甲斐駒がよく見える展望台に、よく見える、よく見えるはず、、、、おお!ようやく雲が取れ、甲斐駒がしっかりと見えるじゃないですか!う〜ん、よかった。ナイスタイミング。なぜか甲斐駒ヶ岳を望んだこのとき、お台場ガンダムを初めて見たときの感動を思い出しておもわず目頭が熱くなりました。。。って、言い過ぎでしょ。
 ここからの甲斐駒ヶ岳は邪魔するものが一切なく、すばらしい展望を誇っております。ま、まあ邪魔するものがなく、あっけらかんと見えているというのも、写真を撮るという目的からすれば面白みが少なくて撮りづらいところもあるわけですが、、、(汗)。しかしながら標高の低いところから鮮やかな新緑が山頂目指して駆け上がってくるように芽吹き、気品ある甲斐駒ヶ岳の姿、見下ろす黄蓮谷、と素晴らしい展望。ちょうど鋸岳の稜線には満月が沈んでいくところでした。この展望を望み、「実に惜しい。もうちょっと雲が湧いているといいかもね。」と身勝手にも思いました。なんて我儘。
 ポチポチと写真を撮っていたのも30分くらいでしょうか、展望台を後にし、先ほどのクモイコザクラへ。なかなか壁に張り付いて撮りにくいですが、なんとか。こういうところを誰かに見られたくないものです。なんか酷く滑稽な格好をしているのでは、と思われます。花を撮り終えて駒岩に戻ればあとは下り一辺倒、甲斐駒も雲が取れたことだしおそらく八ヶ岳も、と急いで日向山へと戻っていきます。帰りは鞍掛山展望台から1時間くらいで日向山へと戻りました。花撮ってる時間も入れてなので、おそらく30分強くらいで下ったかと思われます。
 そうして日向山へと戻り、白砂の山頂に鎮座する奇岩の向こうには、しっかりと八ヶ岳の姿が見えておりました。涙涙。ということで今回の写真です。撮りましたのはちょうどお昼ごろ、真昼間ですね。日向山には手前に目を引く花崗岩や低いカラマツなどがありますので、手前の題材には事欠きません。ここで使用しましたのはちょっと大きめの丸石ですが、というかだいぶ大きめですが、、、配置は難しいところですね。もうちょっと左に回り込んで丸石を右に置いてもいいかと思いますが、あんまり丸石が存在感を誇示してもちょっと退屈な写真になりますし、グラビアなどの見開きで中央にノドが入ることも考慮すればこのくらいでいいのかな、というところでしょうか。まあ、作品というよりかは絵ハガキ的、商品的な写真です。そういうのもしっかりとおさえておかないと仕事としてはいかんのです、お許しください。

戦いの後のコーヒーは実にうまい

 最終的には山頂でゆっくりと写真を撮りまして、1時間ほど滞在しておりました。まあ矢立石の登山口まではパパパッと下りられますから、心配ご無用。爽やかな風が吹き抜けるカラマツの新緑まぶしい登山道を駆け下り、林道へと下りました。と、ここで午後1時30分。尾白川渓谷に訪れるときもいつもそうですが、ここからいつも歩いて帰ります、バス停まで。だいたい7kmくらいで、山の中の林道を出てから麓の民家の間を歩いていく道が好きなんですね。田んぼもあって、のどかで。蔵があるような立派なお家が多く、水もきれい。のんびりと下って行きますかぁ、とバス時刻を確認しようとスマホに入れた予定表を見ると、「白須発14:33」と書いてある。今午後1時30分、バスは午後2時33分、ということで猶予は1時間。で、約7km。ゆっくり歩くと人って時速4kmくらいだから、、、、間に合わなくないか?
 仕方ない。走る。麓の民家の景色とかどうでもよい。田んぼにきれいな水、爽やかな青い空、どうでもよい。走らないと間に合わない。走りはじめの林道は下り基調なのでガーっと行かれるのですが、麓に下りてからの平地が、荷物背負っているもんだからスピードに乗らず苦しい。だんだん汗だくになってくるし、汗だくになってくると少しでも早く道の駅はくしゅうに着いてソフトクリーム食べたいとかよくわからない欲求が出てくるし、なぜかペースが上がる。焦るな、キロ4分でも十分お釣りがくる。いや5分でもいい。だけどなぜ一日歩いた上にここで走らなければならないのか、というかなぜ帰りはいつもこういうことになるのか、と自問自答しながらとにかく走っていきました。
 空荷でもないし、結局はそんなに巻けませんよ。いつものことなんですが、現場では撮ることに没頭してしまい、なんとかなるでしょ、からのバス間に合わないかもダッシュは本当は嫌なんです。もっとゆっくり歩きたい。とりあえず15分くらいの余裕を持って道の駅に到着しては汗だくでソフトクリームとコーヒーを買い、満足げに道向かいのバス停に向かいました。よかった。間に合った、間に合ったのだ。おそらくこのとき頭の中では「トップガンのテーマ」が流れていたことでしょう。テーレーレーテレレレレレーってやつ(毎度かかっているような)。

 いや〜しかし、いつになったらこの癖が治るんでしょうか。
 ホントに毎度の定番のようになってます。
 いい加減、バス時刻、電車の時刻に追われて走るのは嫌です。
 走るのはもちろん好きなんですけど。。。

 いや、いい加減、車の免許取れよ!

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